ロサンゼルス・ドジャースの共同オーナーのトッド・ベーリーが率いるコンソーシアムに優先交渉権が与えられて、まとまるかに見えたチェルシーの新オーナー問題だが、今週アブラモビッチが1.5億ポンドにものぼる債務の返還を求めたとの情報が流れ、交渉の長期化の恐れと、それに関連してチェルシーの運営ライセンスが5月で切れることもあり混乱を生んでいた。
チェルシー新オーナー問題に新展開。最悪の場合チェルシーの業務停止も。
この状況をうけ、チェルシーを通してアブラモビッチ側がコメントを発表した。コメントによると、
「(アブラモビッチは)現在も売却による収益を寄付する意向であることに変わりはない」
「「ローンのお金もEUによる制裁で凍結されるだろうが、(ウクライナ戦争のすべての被害者のための)組織に利用されることが決まっている。」
「買収金にアブラモビッチ氏がアクセスすることはない」
という。また、
「アブラモビッチ氏は、債務の返還を求めたことはなく、この段階での買収価格の釣り上げもしていない」
と述べ、債務の返還を求めたという報道に関しても明確に否定した。
チェルシーは、アブラモビッチのライセンスが停止されたことを受け、イギリス政府から仮のライセンスを与えられ、5月31日までの期限を与えられていた。イギリス政府は、ローンの返却などしても、アブラモビッチに買収に関連した金銭が流れる場合、チェルシーの運営ライセンスを許可しないとおもわれていた。
ローン問題がクリアになれば、一方で、ベーリー側との交渉も進んでいいるようなので、チェルシー新オーナー問題は解決にむけて進みだした。