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数ヶ月に及んだ検討の末、チェルシーの売却先がようやく決定しそうだ。

アメリカMLBのロサンジェルス・ドジャースのオーナー、トッド・ベーリー(Todd Boehly)率いるコンソーシアムが新オーナーの最有力候補として選択されたと、BBC、Guardianなど複数のイングランドメディアが報じている。


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チェルシーの売却先は、複数グループによるコンペになっており、金曜日には、急遽、モナコを拠点とするイギリス人億万長者のサー・ジム・ラトクリフが4億2,500万ポンド(日本円で6900億円)もの巨額な入札をかけ混乱を生んでいたが、元々の入札期限である3月18日を大きく超えていたこともあり、結局ベーリー率いるグループに落ち着きそうである。

チェルシー側も、ベーリー側も正式なコメントを出していないが、ベーリーのコンソーシアムが優先交渉先であることは間違いないようで、まもなく正式に発表される見込みである。

べーリーは、先述のようにロサンゼルス・ドジャースの共同オーナーであることに加えて、アメリカ女子バスケットボールチームであるロサンゼルス・スパークスのオーナーで、またNBAのLAレイカーズの株主でもある。

今後だが、チェルシーは自分たちが決定した売却先をイギリス政府に報告し、売却の認可を受ける必要がある。加えて、オーナーの個人の適性も含めて、プレミアリーグの審査を受ける必要がある。

ちなみにアブラモビッチ自身は、イギリス政府からクラブから利益を得ることを禁じられており、買収金額のうちの利益分と1億5000万ポンドの債権を放棄し、利益分をウクライナ戦争の被害者に寄付することを意向を表明している。

アブラモビッチへの制裁以来、チェルシーは移籍市場での選手獲得も売却もできなくなり、既存選手への契約交渉もできなくなってしまっていた。結果チームNo.1ディフェンダーでもあるアントニオ・ルディガーを失うことになってしまったともいわれていたが、ようやく安定への道筋が見えてきたようだ。

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