先日のアーセナル戦に3-1で完敗したマンチェスター・ユナイテッド。シーズン終盤にも差し掛かりCLへの出場も絶望的になってきた状況で、来シーズンからエリック・テンハーグ監督の就任も決まりチームの全体的な精査、見直しが必須となっている。
そのような状況下で、英SKYSPORTSがマンチェスター・ユナイテッドの選手の中で今シーズン契約が切れる選手、契約があと1年で切れる選手で新しいチームにフィットしなさそうな選手について特集している。SKYSPORTSによると、今夏の移籍ではマンUは、特にセンターバック1名、セントラルミッドフィルダー2名、ウィンガー、ストライカー各1名の獲得が優先事項としているようだ。
テンハーグの再建の中で、誰が残り、誰がさっていくのだろうか?
今シーズンで契約が切れ、移籍が噂されるマンチェスター・ユナイテッド所属選手
ボール・ボグバ
ユナイテッドは、昨夏の時点でもポグバに契約更新のオファーをしていないし、すでに彼の代理人が、レアル・マドリードやパリ・サンジェルマン、ユベントスに加えて、複数のプレミアリーグのチームが彼とコンタクトを撮っているという。現在故障中のポグバは、もうユナイテッドでプレーすることはないとも言われている。
ジェシー・リンガード
高いクオリティを持ちながら、もう一歩抜けきれずにいるリンガードは、ここ数シーズン、ずっと控え選手のままでいる。
昨シーズン後半、ウェストハムにローン移籍し、いいプレーを見せたもののユナイテッドに残留し、今シーズンもまた控えのままのシーズンを過ごしている。冬の移籍でニューキャッスルが狙っていたようだが、実現しなかった。
夏での退団は、ほぼ確定と思われるが、トッテナムも彼の動向を追っているようだ。
フワン・マタ
33歳のマタは、今シーズンを含む、ここ数シーズンずっと控えのままで、8年間所属したユナイテッドを退団するのは確実と思われる。
マタ自身は、現役を続行する移行で、ラ・リーガに戻ってプレイすることも視野にはいっているという。
ネマニャ・マティッチ
マティッチは、1年延長のオプションがあったが、それを行使せず、退団することを表明している。
フリーでの退団となるが、CLを目指してのトップ4の争いをしている現状で、退団を発表したことに疑問の声もでている。
エディソン・カバーニ
35歳のカバーニは、昨夏に1年間の契約延長をしているがケガもあり出場機会が減少しており、プレミアリーグでも12試合の出場にとどまっている。カバーニはスペインへの移籍を考えているようだ。
リー・グラント
イングランド人ゴールキーパーのグラントは、プレミアリーグのホームグロン(自国出身選手)の割当を埋める形で存在しているが、今シーズンは未だ出場機会がないため、新しいクラブを探すと思われている。
契約が残り1年となるマンチェスター・ユナイテッドの選手
ダビド・デヘア
デヘアは、1年間の延長オプションをもっており2023年に契約が終了する。
彼自身は、退団の意向はないと公言しているが、過去にはレアルやアトレティコへの移籍の可能性が報じられたこともあり、彼の妻がスペインで著名なテレビのプレゼンターをしており、彼女は、ほとんどをマドリードで過ごしているといわれている。
今シーズンも不調のユナイテッドの中では、比較的良いプレーを見せている選手の一人だが、新監督のテンハーグは、シティのエデルソンやアリソンのような、足もとがうまく、ビルドアップができるキーパーを好む監督だが、彼はテンハーグの構想に合うのだろうか?
いずれにせよ、現時点のユナイテッドで換えがきかない選手でもある。
クリスティアーノ・ロナウド
1月に退団の噂が出た際は、代理人がすぐに否定したロナウドだが、トッテナム戦とノリッジ戦では決勝点を含むハットトリックを決めるなど、パフェーマンスは好調を維持している。
契約期間は2023年だが、1年の延長オプションがある。
マーカス・ラッシュフォード
今シーズン不調のラッシュフォードだが、彼とポジションがかぶるロナウドとジェイドン・サンチョの加入が影響しているとも言われる。若くでスピードもあるラッシュフォードはテンハーグが好む選手とも思われるが、最近の報道では彼自身は退団も視野に今後について検討し始めているという。
ルーク・ショウ
ショウも来年で契約が切れる選手の1人だが、彼自身はユナイテッド残留を希望していると追われる。
一方で、今シーズンはパフォーマンスも安定せず、ラングニックは、左サイドバックとしてアレックス・テレスやディエゴ・ダロットを好んでつかっている。
テンハーグは、怪我がちなショウを残すかを精査をすることになるだろう。
フレッジ
ポグバとマティッチの退団が規定路線の中、セントラルミッドフィルダーの補強は急務であるが、それのフレッジに与える影響はまだ未知数である。彼自身は、チームの中では良いパフォーマンスを見せている1人でもある。精力的に動く彼のスタイルはテンハーグのスタイルにもフィットしそうであり、1年の契約延長オプションもある。
フィル・ジョーンズ
2019年に、2023年までの契約延長をして、周囲を驚かせたフィル・ジョーンズだが、案の定、今シーズンも現状で3試合の出場にとどまっており、質の高い働きも見せられていないし、テンハーグが彼を望むとも思えない。
トム・ヒートン
バックアップとしてアストン・ヴィラから獲得したヒートンだが、今シーズンは1試合の出場にとどまっており、ユナイテッドはすでに新たなゴールキーパーの獲得を目指しており、彼の立場も不透明となっている。
ディエゴ・ダロット
ジョゼ・モウリーニョが監督の時に加入したダロットだが、昨シーズンはローンでACミランに出されていたが、そこでいいプレイを見せていたため、完全移籍するとも思われていたが、結局残留し、今シーズンも出だしは良かったが、次第出場機会が減って来ていたが、またここ最近ラングニックのもとで出場機会が増えるなど評価が安定しない選手である。
一方で、具体的な移籍報道がないが、契約期間が残り1年となった今、ユナイテッドとしては彼を売却して、テンハーグのスタイルにあう右サイドを獲得するいい時期に来ている。
その他移籍の可能性があるマンチェスター・ユナイテッドの選手
ディーン・ヘンダーソン
イングランド人ゴールキーパーであるヘンダーソンは、過去2シーズン、シェフィールド・ユナイテッドにローンでてて、活躍した選手だが、チームに戻ってからは出場機会に恵まれず、不満を持っていると言われている。
プレミアリーグでも彼に興味をもつクラブはあり、またスタメンになることも可能な選手でもあるため、今夏に移籍を模索すると言われている。
エリック・バイリー
バイリーは、最大で2025年までの契約が残っているが、今シーズン7試合の出場にとどまっている。
ユナイテッドは今シーズン、ラファエル・バランをレアル・マドリードから獲得したものの、さらに新しいセントラルディフェンダーを検討しており、ベイリーの序列は下がっていくと思われる。
アントニー・マルシャル
マルシャルは、スールシャールとラングニックの構想から外れており、出場機会を求めて、現在セビージャにローン移籍中でああるが、セビージャに完全移籍で残留するかは未定で、彼に興味をもつクラブも複数あって、その動向は不透明である。
ブランドン・ウィリアムズ
若手の左サイドバックであるウィリアムズは、ショウ、テレス、ダロットの次ぐ4番目におり、現在は降格がほぼ確定状態のノリッジにローン移籍している。
まだ若い彼にとって、成長のためには試合に出場し続ける事が重要だが、ユナイテッドにはその機会は訪れそうもない。