トッテナムのアントニオ・コンテがこの夏に、プレイメーカーの補強を望んでいるとfootball.londonが伝えている。
ハリー・ケインは、シーズン当初こそ、移籍騒動の余波もあって、振るわないパフォーマンスだったが、次第に調子を取り戻し、ゴールはもちろん、ゲームメイクでも決定的な仕事を続けている。今シーズンは特にパサーとして、リーグでも飛び抜けた才能を発揮しており、ショートカウンターを得意とするスパーズのゲームプランにとって、(今シーズンに限らずだが)欠かせないプレイヤーとなっている。
すでにシーズントータルで、22ゴール、7アシストをあげており、一つの試合でNo.9とNo.10の役割を、どちらも最高レベルで果たし続けている。
コンテは、このケインの負荷を下げるためにも新しいNo.10を望んているようだ。
アストン・ヴィラとの試合を控えたインタビューの中で、過去に自身がディフェンシブ・ミッドフィルダーとして対戦したことのあるマラドーナとケイン、どちらマーク付きたいかとの質問の流れの中で、"マラドーナはNo.10で、No.9ではないけど、ハリーは生まれながらのストライカーだよね。だけど、彼にはストライカーの前にいるNo.10の能力も兼ね備えているね。だけど私は彼がストライカーとしてプレイしてほしいと思っている。No.9とNo.10のポジションはそれぞれ求められるものが異なるんだ。"
"正直にいって、No.9のハリー・ケインが好きなんだ。彼はボックスやその近くにいるとき、素晴らしいスキルを発揮するよね、右足でも、左足でも、頭でも。その上、その位置から下がって、ソニーやベルフワイン、クルセフスキ、ルーカス、ウイングバックのためのスペースをつくることもできる。"
"大事なのは、復数のオプションをもっていることで、そうでないと、相手に読まれてしまうんだ。現代サッカーでは、相手に対して予測不能であることがとても重要なんだよ。"
一時は、就任当初は、チームの調子が上がって退任も囁かれたコンテであったが、ここに来て、大きく調子を上げてきており、アストン・ヴィラ戦を前に4位に位置している。スパーズは、2022年になって30ゴールを上げているが、これはリーグでトップであり、彼の就任以降、20試合で43得点は、プレミアリーグ史上でも、チェルシー自体のカルロ・アンチェロッティ(45点)とマニュエル・ペジェグリーニ時代のシティ(57点)だけである。
トッテナムは、ケインのサブの必要性がここ数年いわれて続けてきたが、未だ十分なクオリティをもつ選手を獲得できないでいる。この夏の重要補強ポイントとして左サイドのディフェンダーが挙げられているが、今年こそ、この課題に答える選手を見つけることはできるのだろうか?