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今年、レアルマドリードから、エバートンに移籍したハメス・ロドリゲス。
期待通りの活躍で、20/21シーズンのエバートン躍進の立役者となり、プレミアリーグでも創造性あるプレーを見せる選手の一人となっている。

そのロドリゲスは、次節のニューキャッスル戦はフィットネスの問題で欠場すると思われるが、英Sky Sporsにおいて、ハメス・ロドリゲスが今シーズンのエバートンにとっていかに重要な役割を果たしているのかが数字を軸に紹介されている。

■ハメス・ロドリゲスのチャンス創出能力

ロドリゲスは、今シーズン、6試合で17回のチャンスをつくっているが、これはリーグで2位の記録である。昨シーズンの最後14試合と比較しても、エバートンのプレイヤーでロドリゲスよりも数字がよかった選手はいない。

また、今シーズンのエバートンがプレミアリーグで上げた14ゴールのうち、ロドリゲスは3ゴール、3アシスト。さらに「2次アシスト」(アシストにつながったアシスト)が4つで、これはプレミアリーグ最多となっている。つまり、ハメス・ロドリゲスは今までにエバートンの14ゴールのうち、10ゴールに関与している。

彼の3アシストはすべてセットプレイから生まれているが、彼の貢献はそこに限らない。

xAという指標がある。"期待アシスト値"とも訳されるだろうか。フィールド上で展開される、あるパスが結果アシストになる値をいうが、ハメス・ロドリゲスの場合、すべてのパスを含めたものとセットプレイからのもので彼はプレミアリーグでトップで、オープンプレイからのパスではリーグ6位にいる。

StatsBombというサッカーのデータ分析サイトがあるが、そこが提供している指標の一つにSCA(Shot Creating Actions)とうものがある。その選手がおこなったシュートにいたったパスやドリブル、相手方のファールを指標化したものだが、その数値で、プレミアリーグで、モハメド・サラー、ケヴィン・デ・ブライネに次ぐ3位となっている。エバートンの選手の中では、1位で他の選手の倍近い値となっている。

彼がいかにエバートンにおける決定機創出に貢献しているのかがわかるだろう。
まだまだシーズン序盤ではあるが、xGで見てもエバートンの変化は明らかで、直近3年の数字は、昨シーズンから下って、1.37、1.32、1.08だが、今年は1.72と大幅に改善されている。(同じ試合数で比較)

もちろん今年のエバートンの好調をさせせているのはハメス・ロドリゲスだけではない。彼の後ろ控える中盤のラインナップも見逃せない。ディフェンスの前を固めるアランや両陣のボックスを駆け回るドゥクレなど、ロドリゲスが攻撃での違いをだすのに大きな貢献をしている。

ロドリゲスは初黒星を喫したサウザンプトン戦では、その前ほどの活躍ができなかったが、マージーサイドダービーでの負傷でフィットネスが整わなかったからと思われている。

ハメス・ロドリゲスは、ここ数年のエバートンでは見られなかったクリエイティブ上の違いを示してきたが、再び連勝ができるチームになっていくためには、ロドリゲスのフィットネスを良い状態に保っていくことがいかに重要なのか、数字が示しているだろう。