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親会社による1億5,000万ポンドの増資とコンテの残留確定によって、トッテナムファンにとって、「移籍市場で大金が使われる」といういままでなかった期待感で22/23シーズンを迎えている。

そのような状況下での、現時点でのスパーズの移籍市場での動向をまとめていく。

移籍での獲得

GK

サウサンプトンからフリーエージェントになるゴールキーパーのフレイザー・フォースターと条件面で合意に達しており、メディカルチェックも済ませている。彼のサウサンプトンとの契約が切れる6月30日以降に正式にスパーズに加入する。

すでに34歳になるフォースターだが、自国選手枠を埋めることと、ロリスのバックアップとしての役割が期待されている。

昨シーズンアタランタから来ていたゴッリーニはアタランタにローンバックされる。

WG

ウィングバックは、1月の移籍市場でも、左右両方ともに。特に補強の必要性がいわれていたエリアで、22/23シーズンも両方の獲得が検討されている。

左ウィングバックとしてイヴァン・ペリシッチの獲得が決定した。ペリシッチは、コンテが獲得を希望した選手で、コンテの元、インテルがセリエAのリーグ優勝をした時にともにプレイしていた。

左ウィングバックになると思われるペリシッチにくわえて、右ではミドルスブラのジェド・スペンスがリストアップされている。21歳のスペンスは現在、ノッティンガム・フォレストにローン移籍中であり、フォレストのチャンピオンシップ、プレイオフ決勝戦が終了した後、自身の意向を明確にするだろう。

右ウィングバックだと、それ以外に昨シーズンもねらっていたアダマ・トラオレがリストにある選手の1人である。トラオレは、昨シーズンの後半はバルセロナにローン移籍していたが、結果がでずにウルブスに戻ることになっている。それ以外だと、アトレティコのカラスコも追いかけている。

CB

その他、3バックのうち左利きのセンターバックもスパーズが補強を重視するエリアで。現在はベン・デイビスしかいない。

以前報じたように、このエリアには復数の候補があがっており、インテルのバストーニ、ライプツィヒのバルディオルがメインターゲットになっている。

ただし、どちらも競合が多く、すぐに契約が決まる見込みはない。

バストーニは現在23歳で、元々インテルファンで、インテルにとっても貴重な選手であり、積極的に売却に向かうことはない選手である。売却するとしても5,000万ポンド程度はインテルは要求すると思われている。また20歳のバルディオルは、年齢を考えるとバストーニよりも高くなるかもしれない。

コンテが獲得を希望する選手達とはいえ、DF1人にそこまでの予算は投じられないかもしれないが。4,250万ポンドで獲得したロメロの成功を思うと、お金に見合う投資になると判断される可能性もある。

ディレンダーだと、トリノのグレイソン・ブレメールも考慮されているが、彼は右利きであるためプライリティは下がると思われる。

MF

中盤では、コンテは、今よりも早くボールを動かせる選手を希望していて、トッテナムにもインテルにも所属していたエリクセンが有力候補になっている。コンテも現在のニーズに合い、かつて自分の下でもプレーしていたエリクセンの獲得に前向きだと思われている。

エリクセンには、健康上のリスクもあり、30歳になるエリクセンは仮に獲得した場合、売却しても利益をえるのが難しいなどのリスクもあるが、スパーズにもインテルにも所属をしており、いまだ高いくクオリティをもっており、フリーエージェントで獲得できる、ある意味「絶好のタイミング」であるこのタイミングを利用する可能性は高いだろう。

中盤では、それ以外にサウサンプトンのウォード=プラウズを以前から追いかけているが、昨夏に契約を更新したウォード=プラウズの移籍金額は、高額にあることが予想されるため、獲得は難しそうだ。

それ以外だとレスタのティーレマンスの名前が上がっている。

FW

前線では、長く言われ続けていながら、まったく解決できていないハリー・ケインのバックアップ獲得が22/23シーズンも検討されるだろう。

アーセナルも狙っており、シティとの契約が残り1年となるガブリエル・ジェズスが候補に上がっているが、シティ側は売却に急いでおらず、獲得する場合は、こちらの移籍金額が高額になることが予想される。

また、このエリアはソンやクルセフフキーがワントップでのプレイが可能なため、そこまで急いでいないようだ。

移籍での売却

移籍獲得に関しては、売却によってどこまで資金が獲得できるのかにも依存する。

スパーズ内部では、コロナ前に獲得した戦力外の選手関しては、損出も覚悟の上で放出に向かうようだが、ヨーロッパは、ラ・リーガなど主要リーグ含めて予算がないようで、売却は難航することが予想される。

ロ・チェルソはローン先のビジャレアルで結果を出した選手だが、スパーズは獲得に費やした4,000万ポンドの半額程度のオファーでも容認せざるえないだろう。

タンギ・エンドンベレに関しては、もっと多くの損出をだすことになりそうだ。スパーズはエンドンベレ獲得に5,500万ポンドを費やしており、その額を取り戻すことは全く想像できないが、それでもこの夏の売却にむけて積極的に動くことになるだろう。

おなじ中盤のハリー・ウィンクスに関しては、サウサンプトンとニューカッスルが興味を持っている。

ステーフェン・ベルフワインに関しては、コンテも評価している選手の1人ではあるが、出場機会を求めており、移籍の可能性が高い。彼にはアヤックスが昨シーズンから強い興味をもっているが、こちらもスパーズが獲得にかけた2,080万ポンドを取り戻すことは難しいだろう。

ディフェンダーでは、レギロンも新しい左ウィングバックが獲得できたら売却されることになりそうだ。

右ウィングバックのロイヤルとドハーティーは昨シーズン後半、プレーの質が上がっていき、大きな活躍を見せたが、現在でもウィングバックが補強エリアにあがっているため、センターバックのジョー・ロドン、ダビンソン・サンチェスとともに、適正なオファーが届いたら売却されるだろう。

昨シーズン獲得したブライアン・ヒルや、CBのタンガンガは良いオファーがあればローンに出される可能性がある。クラブ最年少出場記録をもつ、アルフィ・デバインもローン先の検討がされている。

スパーズにとって、22/23シーズンは、かつて無いほど忙しいの移籍市場になりそうだ。

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プレミアリーグ 移籍情報


プレミリーグ順位表

順位チーム名勝点得点失点
1マンチェスターC93382963992673
2リバプール92382882942668
3チェルシー743821116763343
4トッテナム713822511694029
5アーセナル693822313614813
6マンチェスターU583816101257570
7ウェストハム56381681460519
8レスター523814101462593
9ブライトン51381215114244-2
10ウルブス5138156173843-5
11ニューカッスル49381310154462-18
12クリスタル・パレス483811151250464
13ブレントフォード4638137184856-8
14アストン・ヴィラ4538136195254-2
15サウサンプトン4038913164367-24
16エバートン3938116214366-23
17リーズ3838911184279-37
18バーンリー3538714173453-19
19ワトフォード233865273477-43
20ノリッジ223857262384-61