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先日のヨーロッパカンファレンスリーグでのPSV戦の後半、同点を狙って前掛かりになっていたレスターだが、カウンターで失点しそうなところに、どこからともなく現れて失点を防いだ男がいた。

レスターのウェズレイ・フォファナである。

レスターは、その後すぐに同点の追いつき、追加点もあげて勝ち越して、クラブ初のヨーロッパのカップ戦における準決勝進出を実現した。

今回は英SKYSPORTSの記事を参考に、ウェズレイ・フォファナの復帰に与えたレスターへのインパクトを紹介していきたい。

21歳のフォファナは、レスターが復帰を待ち焦がれた選手で、プレシーズンのビジャレアル戦で足を骨折し、今月にようやく復帰できたところであった。彼のいないレスターは、ディフェンス面での問題を多く抱えていた。

「どんなチームでも彼が恋しくなると思うよ」

とレスターの監督であるブレンダンロジャースは語っている。

「彼は並外れた才能を持っているよ。ラマダンで飲み食いをしていないことを考えると(これだけのパフォーマンスを出せるのは)、スターになれる才能があるよ。素質もあって、きっとエリート選手になるはずだよ」

「あのような能力をもった選手がいなくなると、どういうことになるのか?正直にならないといけないよ。当然チームのパフォーマンスが落ちるんだ。難しい話じゃないよね。チームのベストな選手がいなくなったら、ゲームのレベルが下がってしまうんだよ。」

ロジャーズは、昨シーズンのフィルジル・ファン・ダイクが負傷で離脱した後のリバプールの不振を引き合いに出して、フォファナの欠場がチーム全体のアプローチに与えた影響を語っている。

前述のPSV戦では、フォファナは、レスターがポゼッションを失うと、すぐにボールを取り戻し、積極的に相手の攻撃の芽を摘み、マークする相手と適切な距離感を保つなど、レスターに勢いをつけるのに大きな貢献をしていた。

「こういうことをチームに求めてるんだよ。前進してディフェンスして、予測して、スペースを埋めていきながら、持続的に攻撃をしていく。最初のパスで得点できるわけではないから、ボールを失ったらすぐにカウンタープレスして、ボールを取り戻す事が大事なんだ。」

フォファナのスピードが、前述のカウンターを受けたとのボール奪取を可能にし、チッピを狭くつかい、相手のハーフでディフェンスすることを可能にしている。

「スピードがあるからできるんだ」とロジャーズは語っている。また、

「ラインの位置、つまりピッチをどれくらいつかうのかは、2人のセンターバックとフルバックで制御されているんだ。もし(裏にボールを出されることを恐れて)ハーフウェイラインあたりまで下がってしまうと、(制御する)ピッチサイズが大きすぎるんだよ。」

ロジャースは、(センターバックの)ジョニー・エバンスとのパートナーシップの良さもポイントに上げている。2人が一緒に出場した4試合は無敗である。

フォファナは元々2020年にサンテティエンヌから3,000万ポンドで移籍してきたが、彼ら2人がペアを組んだ試合は、30戦中14戦が無得点だが、彼らがペアを組まない試合は、73試合中無得点は、15試合にとどまっている。

2人はお互いをよく補完しあっていて、エバンスは経験にうらうちされたところで戦術面でフォファナを補い、フォファナのフィジカルが、エバンスを助けている。

「ジョニーは、ゲームを読む力が優れているし、ウェズレイは、とてつもなく早い。2人のパートナーシップは素晴らしいね」

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