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アーセナルで若干16歳でトップチームデビューをし、その能力には疑うものがないものの度重なるケガで周囲の期待にこたえちれてこなかったジャック・ウィルシャー。2018年からは、所属チームをアーセナルからウェストハムに変えて再起を図っていたが、移籍後も頻発するケガによって、十分な出場機会をえることができず、ついにウェストハムも20/21シーズンのうちでの放出を検討しているようだ。

放出にあたってネックになっているのが彼の週給10万ポンド(約1400万円)にももぼる高額な年俸。ウェストハム側は違約金を払ってでも放出する意向がある一方で、もしウィルシャーに興味をもつクラブがあれば、ウィルシャーが納得しやすいように、年俸の一部をウェストハム側で補助をする意向もあるようだ。

18年に3年契約でウィルシャーを迎えるときに、クラブ側でも懸念があったようだが、当時ポゼッションベースのサッカーを志向していた前監督のマヌエル・ペジェグリーニの強い希望もあり、移籍を確実にするために、3年10万ポンドもの高額かつ複数年契約となったという。結果ペジェグリーニはシーズン途中で解任、ウィルシャーも戦力外となるなどこの移籍は完全に失敗だったといわざる得ない状況になっている。

かつてのイングランド全体の期待の星でもあった男の悲しい状況でもあるが、28歳と今が最盛期を迎えたウィルシャーを歓迎するクラブは現れるのだろうか。